■胡蝶蘭について

 

胡蝶蘭の属名ファレノプシス(phalaenopsis)はギリシャ語のphalaina(蛾)、opsis(似る)に由来し、花の形状が蛾に似ていることにちなんでいますが、日本では美しい蝶のように見えることから「胡蝶蘭」と呼ばれています。
原産国は台湾、フィリピン、インドネシアなど赤道付近の国で、原種は樹木などに着生し、木の表面に根を張り、そこかから養分を吸収したり空気中から水分などを吸収して成長する着生ランです。

 

胡蝶蘭苗は「実生苗」と「メリクロン苗」と呼ばれるものがあります。実生苗とは交配によってできた種から発芽した苗で、苗ごとに花の形や色は様々で個体差がでます。またメリクロン苗とはバイオテクノロジーの技法を用いて細胞の生長点を組織培養で増殖し作られた苗で、遺伝子的にもとの親株と同じため全て同じ花同じ質の苗となります。現在は国内で流通している胡蝶蘭の大半はメリクロン苗のものだと言われています。

乾燥に強いCAM型植物
胡蝶蘭はCO2の吸収を夜間に行い昼間に光合成を行うCAM型植物で、温度が下がる夜間に気孔を開いてCO2を吸収するため蒸散による水分の損失を抑える性質があり、このため乾燥状態に強い植物と言われています。一般的な植物に比べて水やりの頻度が少なくて済むのもこのためです。
日本では「花の王様」として位置づけされており祝い事などの贈答花として喜ばれる花の一つです。


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